臆病な猫の飼い方。猫と仲良くなる5つのコツ

今回のお話するテーマは、臆病な猫の飼い方についてです。

せっかく猫を飼って、一緒に住み始めたのにこんなことになってませんか?
  • 警戒してなかなか近寄ってこない
  • 撫でようと思ったらパンチされる
  • 隠れてしまって出てこない
  • わずかな物音にも怖がったり、警戒してしまう

そんな猫に対して、「どういう風に接していけばいいの?」「いつになったら懐くの?」って不安になりますよね。

目次

臆病な猫ってどんな猫?

臆病な猫って他の猫とどう違う?

前の保護猫団体で保護したジタンとケットシー。ものすごい臆病な性格でしたが、最後はデレデレに。

まず、1番わかりやすい特徴としては、人と対峙した時にこういう特徴を持っています。

臆病な猫の特徴
  • ブルブル震える
  • 隅っこに行って出てこない
  • 触ろうとすると、猫パンチしてきたり威嚇する
  • 物音に驚いて脱走する
  • 人に近くに寄ってこない、距離が縮まらない

こんな猫ちゃんです。

他の猫と比べて警戒心が強く、人になかなか心を開きません。また、周囲の刺激を敏感に感じ取り、すぐ怖がったりしてしまいます

元々内気で敏感で、触られることに不安や恐怖を感じやすく、新しい環境に馴染むのが苦手という子もいます。

なんで臆病になってしまった?

猫は本能的に警戒心が他の動物に比べて強い生き物です。猫は野生時代から自己の安全を守るために環境に警戒していました。

それに加えて、保護される前の野良猫生活の時に人からいたずらされてしまったとか、怖い思いをしている子は割と臆病になってることが多いです。

人から虐待を受けていた保護猫(ケットシー)。このように指触りができるまでに3ヶ月かかりました。

臆病だと何か問題ある?

主に3つのトラブルが起こって、飼い主のストレスが溜まりやすいですね。

臆病な猫だと起こるトラブル
  1. ベランダや、玄関のドアが開いた瞬間に脱走しやすい
  2. 動物病院に連れていきたいのに隠れてしまって出てこない(キャリーに入らない)
  3. 攻撃的になり、飼い主を攻撃する

飼い主が気をつけなければいけないことが多いので、ストレスが溜まりやすいかなとは思います。

臆病な猫の改善方法

臆病な猫って改善できる?

猫の性格は治らないので、飼い主が接し方を変えていく必要がありますが、改善はできます。

例えば、飼い主さんとかずっと一緒にいる人の前では甘えてきたり、リラックスしたりという表情を見せてくれるようになります。しかし、初めての人とか、全然触れ合ったことのない人が来るとブルブル震えちゃったり、猫パンチしたりが完全になくなるわけではありません。

なかなか心を開かなかった保護猫(ぶちお)。6ヶ月かけてやっと触れるくらいに。

改善する可能性が高い方法

人に対しては臆病だけど猫は大丈夫っていう子もいるので、そういう子は他の猫ちゃんと一緒に暮らすことで少しずつ慣れてきます

飼い猫と一緒にいる保護猫(ジタン、ケットシー)。最終的にデレデレになったのはこの飼い猫効果がデカイです。

一緒にいる猫ちゃんを触りつつ、その子も触るみたいな感じで少しずつ触ったりできます。

友達の友達は、俺の友達みたいな感じで近づいていくと、だんだん仲良くなれます。

ただ、猫田助では里親さん待ちの時に、いろんな猫ちゃんと一緒にいたり、その猫ちゃんと仲良くしてる姿を見せています。それだけでもだいぶ違いますね。

改善にかかる時間は?

最低でも4ヶ月から6ヶ月。気長に根気よく続けてください。

猫パンチしちゃうっていう子は、孫の手とか間接的に何かで触れられるようになるところから始めます。その後、スキンシップができる状態になったら改善してきたなっていう感じですね。

改善を諦める限界は?

最後まで臆病な性格を改善できなかったカヅチ。
さくら猫になり、外で悠々と過ごし、餌をもらいに来ます。(でも、触るとねこパンチ(笑))

1年経っても改善しなかった場合は正直無理かなと思います。でも、大体どんな猫でも1年くらいで仲良くなれます。

臆病な猫の接し方

接し方のコツは?

基本はこの5つですね。

猫の接し方の基本
  1. ゆっくりな動作
  2. 穏やかな声掛け
  3. ムリに近づかない
  4. 毎日顔を会わせる(トイレ・餌やりは欠かさず行う)
  5. 猫から近づくまで待つ

基本的には毎日お世話をする時に「ご飯だよ」って軽く声をかけ、あとは、ゆっくり落ち着いて行動すること。

無理矢理抱っこしたりとか、触ったりっていうことは絶対NGで、向こうから来るのを待つのが良いですね。

6ヶ月かけてやっと触れるようになった保護猫(ウラン)。
最近はシャーと威嚇することもなくなりました。

もし、おもちゃに反応するようなときは一緒に遊ぶ時間を取り入れます。そこからコミュニケーションのきっかけに繋がることもあります。

逃げてしまったらどうすれば良い?

その場合は基本待つで良いんですが、どうしても呼びたい時はちゃおちゅーるや、おもちゃなどで、猫ちゃんの気を引くようなニオイの強いものや、美味しいと感じるフードを置いてみると良いですね。

おもちゃに興味がある保護猫。
なかなか捕まらなくても、こういうグッズがあると安心。

そうしたら出てくるかもしれないので、捕まえなきゃいけない時はその時に捕まえます。まぁ、捕まえるのはちょっと難しいかもしれないので、少しずつ距離を縮めるっていうことで良いかなと。

捕まえる必要がなければ「焦ることないじゃない」って形で接していくと、猫のほうが「怒られたりしないんだ」って分かってくれて、少しずつ近づいてくれます。

絶対にやらないほうが良い接し方ってありますか?

ありますね。この3つです。

猫に100%嫌われる絶対NGな行動
  1. 子どものように距離感のない近づき方
  2. 常に監視する
  3. 無理矢理触る・なでる・抱き上げる

まず、無理やり抱っこしたり、触ったりなど、猫が嫌がることをしないのは絶対です。

猫は子供みたいに急に大きい声を出したりとか、急に近寄ってきたりとか急に距離感を詰められるっていうのがとても苦手です。

臆病な子は更に輪をかけてそういった行動には警戒心を強めてしまう原因になるので、猫ちゃんのペースに合わせて優しく接しましょう。

臆病な猫はおおらかな心で接すること

それではまとめです。

臆病な猫の接し方まとめ
  • いつまでもブルブル震えたり、猫パンチするのが臆病な猫の特徴
  • 臆病なのは性格もあるが、人にいじめられた経験を持つ猫もいる
  • 他の猫ちゃんと一緒に過ごすことで改善する可能性が高い
  • 改善には4〜6ヶ月かかる
  • 1年経っても改善しない場合は難しい
  • 仲良くなるコツは嫌がることをしない
  • 「焦ることない」とおおらかな心で放っておくくらいが丁度いい
  • 猫は『急に』ということをとても嫌うので絶対にやってはいけない

これは猫に限らず、人であっても同じだと思いますが、安心できる環境づくりと穏やかな関わりでペースを合わせることが大切です。

人付き合いは猫付き合い。

コミュニケーションの方法を学んで実践していくと、臆病な猫でも仲良くなれますよ。

それでは素敵なニャンパスライフを!

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