今回のお話するテーマは保護猫についてです。
- 保護って何?
- 普通のペットショップで飼うのと一体何が違うのか?
- どうやって保護猫を飼うことになるの?
などなど、みんな、気になるところですよね。
今回はそんな『保護猫』というワードを深く知っていきましょう!
保護猫とは?
保護猫って何?
保護猫はその名前の通り、保護された猫のことで、やむを得ない事情で保護された経緯があります。
- 飼い主さんがどうしても飼えなくなってしまった
- 引越しと同時に飼い主さんに放置された
- 野外繁殖でいつの間にか庭や納屋で子猫が生まれていた
- 猫が敷地に迷い込んでしまって、居座ってしまい、飼えないけど近隣からクレームが来ている
など…
飼い主さんがいない、なおかつ地域で保護されていない猫のことを指します。
『保護』はどうして必要か?
例えば1番多い悩みは、庭にある日突然猫がやってきて子供を連れているとか、気づいたら赤ちゃんが生まれていたというケースですね。
家族が猫アレルギーだったり、マンションの庭で生まれちゃうと飼えないといった事情があって相談が来ます。
先日あった相談では、行き場がなくてそのまま死んでしまったり、ひどい時には近隣の人に農薬・除草剤まかれてしまって追いやられてしまうケースもあります。
「猫が危険な状態に晒されてしまうので、保護して欲しい」っていう依頼は多いです。
『保護されている』状態とは?
基本的には野良猫というか、野外にいる猫ちゃんなので、家の中に入るためにはワクチンを打ったり、血液検査をしたり、ノミ・ダニ虫下しを飲ませたりして、病院にかかりながら生活のお世話をします。
これは外にいると虫や小動物を食べたりして、寄生虫がお腹にいることが多いので、体調を整えた上で、ケージに慣れたりご飯を食べたり、トイレトレーニングをしながら里親さんを待ちます。
春と秋など繁殖シーズンは子猫も結構多いのですが、1年通して多いのは1歳前後の猫ちゃんが多いですね。
保護されている場所は?
保護の場所は、保護活動してる団体さんのところに問い合わせが来たり、病気とか1人でご飯食べられない状態の猫、目がまだ開かないぐらいの赤ちゃんの場合は、愛護センター等に相談に行くことが多いです。
保護が必要な背景
保護をしないとどう生活に影響するの?
野良猫が地域に受け入れられない背景にはこんな悪い影響があります。
- 農作物を荒らす
- 柱をガリガリする
- うんちや、おしっこを庭や畑に毎日する
- 他の猫に病気を移す
- 繁殖してさらに被害が拡大する
- 主に発情期の鳴き声がうるさい
など、いろいろと生活の迷惑になってしまう行為をどうしてもしてしまうので、どこかに行ってほしい=処分しないといけないと思われがちです。
強い言葉ですが「殺処分」というフレーズを聞いたことはありませんか?
特に茨城はワーストによく名前が上がっていました。
県によると、犬の殺処分数は1990年度の約1万8600匹がピークで、2003年度に1万匹を、09年度に5千匹を切るなど減少傾向が続いたものの、05年度からは8年連続で全国の都道府県で最多だった。
引用元:犬の殺処分ゼロの裏で近づく限界 全国ワーストだった県が抱える苦悩
今、現状で言うと、21年度には殺処分は0になったと言われてはいます。
ただ、それは愛護団体が、センターに入った猫ちゃんたちを引き出したりとかして、さまざまな努力の積み重ねで、数はだんだん減ってきているということです。
殺処分は免れたものの、今度は愛護団体のキャパシティが限界を超えるなど現場の疲弊はまだまだ続いています。
ペットショップの猫じゃ駄目なの?
猫さまってペットショップでもいやすよね?なぜペットショップで猫さまを飼うのはダメなんでい?
今までは、犬や猫を飼うならペットショップという流れが多かったのですが、その中に保護猫も選択肢の一つとして入れて欲しいなって思います。
ペットショップにいる猫ちゃんは基本的に血統証付き。そうすると、10〜40万と高額な猫ちゃんがほとんどになります。
そんな猫ちゃんたちもペットショップからすれば商品なので、ある一定の年齢になってくると、ペットショップからも退去になってしまいます。
やっぱり子猫が売れるので、だんだん売れ残って大人になってしまったり、血統証付きでも病気持ってたり容姿にハンディがあったりすると、可哀想なんですけど、最悪捨てられてしまうみたいなんです。
売れ残ってしまった犬や猫がその後どうなるかは、ペットショップごとに異なります。ごく一部の良心的なペットショップではボランティア団体と連携して里親探しを行う場合もありますが、一般的なペットショップでは、ブリーダーに返還・売却されたり、実験用の動物を扱う業者に売却されたりするといわれています。
引用元:ペットショップで売れ残った犬や猫、その後どうなるの?
野良猫、あるいは劣悪な環境に行き着いてしまう現状はあります。更に、それを保護して、保護猫がさばけなくなると、今度は多頭飼育崩壊が起こります。
猫が病気などでみんな死んでしまったり、結局、猫が脱出して周りの環境を荒らしてしまうのが現状です。
保護猫と出会うにはどうしたらいい?
譲渡会に行く
各地で譲渡会という、猫と触れ合って譲り渡すという活動があります。ホームセンターとか結構広い会場を使ってやっていたり、マルシェとかでも最近よく見かけますね。
そういうところでは、いくつかの団体さんが共同で譲渡会を開いて、自分のところで抱えてる保護猫ちゃんたちを、一時お見合いっていう形で出会わせています。
ポータルサイトで探す
全国で里親さんになってくれる方を待っている保護猫ちゃんたちが、一覧でズラっと出てくるおまとめサイトみたいなところをポータルサイトって言います。
例えば、ペットの窓口
猫田助では、里親に出すのも、里親になるのも審査が厳しいですが、OMUSUBIで出しています。
そこで、ピンと来る猫ちゃんに出会えるっていうこともありますね。
保護猫活動をやっている人ってどんな人?
規模で言うと、大きいのはNPOや一般社団法人などの団体です。そういったところでは大きめの施設を持って運営していたりします。
あとはそんなに表に出てはこないんですけども、個人でやってる方もいます。
ちなみに猫田助は、企業内慈善活動という形でやっています。
保護猫とは命の危険におびやかされている猫を保護すること
それではまとめです。
- 育てられない、捨てられてしまった、迷子になったなど命の危険にある猫さまを保護した
- 基本は安全に手渡せる状態になってから里親募集される
- 猫を保護しないと人間や、他の動物たちに悪影響を与える
- ペットショップでも悪くはないけど、保護猫を選択肢の一つに加えて欲しい
- 保護猫に出会うには譲渡会、マルシェ、ポータルサイト
そこから、新しい家族として迎えてくれる人いませんか?と引き取ってくれる人を探しているのが保護猫活動の仕組みです。
それでは、 素敵なニャンパスライフを。
他にも保護猫の飼い方に関してや、仲良くためのコツなどをまとめているので、ぜひご覧ください。