高齢の保護猫を迎えたい!家族になるための飼い方と注意点

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高齢猫の飼い方

今回のテーマは『高齢の保護猫の飼い方』というテーマについて。

猫ちゃんを家族に迎えたいけれど、どうせなら、一番必要とされている子を助けたい…そう思っているあなたなら、きっと高齢の保護猫ちゃんとの出会いを考えているのではないでしょうか?

子猫や若い猫とは違う、落ち着いた魅力を持つ高齢猫ちゃん。一緒に過ごせる時間は限られているかもしれませんが、彼らがくれる温かさや安心感は、何物にも代えがたいものがありますよね。

しかし、先日、こんなご相談をいただきました。

高齢の保護猫に関しての相談をいただきました。

「ずっと猫を飼いたいと思っていたんですが、元気いっぱいの若い子猫よりも、ゆったりと過ごせる高齢の保護猫ちゃんに惹かれています。

自分も高齢なので、もし若い子猫を迎えて、私の方が先に旅立ってしまったら…と考えると、どうしても踏み出せなくて。高齢の猫だと、性格も落ち着いている子が多いと聞きますし、そこも魅力的だと感じています。

一方で、病気になった時の病院通いの回数や、その費用がどのくらいかかるのか、不安に感じる部分もあります。

実際、高齢の猫ってどんなことに気を付けてあげたらいいのでしょうか?周りからは『大変だよ』って言われることもあって、一歩踏み出すのが怖くなっています。私にきちんとこの子を最後まで看取る覚悟があるのか、正直自信がなくて…。どのようにしたら迎え入れられるでしょうか?」

猫田助では、難しいお家からの保護するケースや、暴力を振るわれてしまった猫ちゃんを保護するケースがあります。その場合、ほとんどの確率で5〜10歳くらいの高齢な猫ちゃんだったりします。

でも、そんな子たちでも里親に迎えられて幸せに過ごしている子もたくさんいます。

そんな時に聞かれる質問が今回のケースような、これからの健康や通院のこと、そしてご自身の将来まで考えてしまって、なかなか踏み出せない…このような相談なのです。

この記事では、そんなあなたの不安を解消するため、高齢の保護猫ちゃんを家族に迎える上での大切な心構えから、日々の飼い方、健康管理、そして費用面の備えまで、具体的に解説していきます。ぜひ、参考にしてください!

目次

高齢猫ならではの魅力

猫田助

高齢の猫って、元気ないだけなんじゃねえか?若い猫と違ってどんな魅力があるんでぇ?

高齢の保護猫ちゃんは子猫や若い猫にはない、彼らならではの魅力があります。一度知ったらきっと心を掴まれるはず。ここでは、高齢猫ちゃんが持つ特別な魅力をいくつかご紹介しますね。

落ち着いていて、ゆったりとした存在

静くん。ゴロゴロタイム
すごい穏やかになったくん。最初はビクビクしてたけど、慣れたら何をされても動じなかった。

子猫のようなやんちゃな時期を卒業しているので、家の中を走り回ったり、高いところに登って物を落としたりすることが少ないなと感じています。一日中活発に遊ぶよりも、日当たりの良い場所でうたた寝をしたり、飼い主さんのそばでまったり過ごしたりする時間を好む子が多いですね。

そのため、静かで穏やかな暮らしを望む方や、ゆっくりと猫と触れ合いたい方にはぴったりの存在です。

温和で、他の猫や人間とも穏やかに過ごしやすい

人と過ごす猫
10歳だったなつみちゃん。人の温もりが好きなのか、ゆっくりと上に乗ってくることが多かった。

社会経験を積んでいる子が多く、性格が形成されているため、新しい環境や人間、他の猫に対しても比較的穏やかに接してくれる傾向があります。

すでに先住猫がいるご家庭でも、お互いに落ち着いて距離を取りながら、無理なく共同生活を始めやすい場合があります。また、子猫のように暴れることが少ないため、小さな子どもや高齢の方がいるご家庭でも、安心して迎えやすいでしょう。

すでに基本的なしつけが終わっている

お互いに毛づくろいをしている猫
すぐ慣れた四郎助。迎え入れた時にすぐに馴染みやすいのも特徴。

猫は年齢に関わらず賢い動物ですが、高齢猫ちゃんは過去の経験から学習する能力に長けている子が多いです。

すでにトイレのしつけができていたり、人間の生活リズムに慣れていたりするケースがほとんどなので、お迎えしてからの負担が少なく、スムーズに新しい生活をスタートさせやすいでしょう。

ただし、ずっと野良で生活してきた子は逆に難しい傾向にあります。

高齢猫の健康管理と日々の観察ポイント

猫田助

年とった猫って、一体どこに気をつけりゃいいんだい?毎日見てるだけじゃ不安なんだが…

高齢の猫ちゃんとの暮らしでは、若い頃とは違う体の変化が起こりやすくなるため、病気の早期発見や、快適な生活を送るための工夫が求められます。何よりも日々の健康管理と、小さな変化に気づいてあげる『観察の目』が大切になります。

ここでは、高齢猫ちゃんの健康を保つために特に意識したいポイントをご紹介していきます。

日々の食事と水分摂取の確認

高齢猫ちゃんは、食欲が落ちたり、反対に食べすぎたり、水を飲む量が変化したりすることがあります。これらは体調変化のサインであることも多いため、毎日のチェックが欠かせません。

チェックするポイント!
食事の量と質以前と比べて食べる量が減ったり、残すようになったりしていませんか?食欲不振は、病気のサインです。
急に食べる量が増えていませんか?甲状腺機能亢進症などの病気の可能性が!
年齢に合わせた高齢猫用フードを選んでいますか?消化しやすく、腎臓や関節の健康をサポートしてくれます。
水分摂取量お水を飲む量が極端に増えたり減ったりしていませんか?腎臓病や糖尿病などの病気のサインかもしれません。
脱水していませんか?高齢になると脱水しやすくなることがあります。
ハルヤマ

高齢猫ちゃんは、嗅覚や味覚が鈍くなってきちゃうんだって〜

ローズ

脱水は他の病気を悪化させる原因にもなるから要注意よ。

体重と排泄物の状態チェック

体重の増減や、排泄物の変化も、健康状態を知る上で非常に重要な手がかりとなります。

チェックするポイント!
体重測定急に体重は増えていませんか?甲状腺機能低下症など単なる食べ過ぎじゃないかも…。
急激な体重減少していませんか?消化器吸収能力の低下、隠れた病気の可能性が高い!
排泄物(うんち・おしっこ)下痢や便秘、血が混じっていませんか?腎臓病の可能性が!
尿の色はおかしくありませんかいつもと違うと感じたらすぐ病院へ!
めいさ

月に一度は体重測りなさいよね!

ロプ

ちょっと嫌かもしれないけど、猫ちゃんのおしっこや、うんちをとっておいて、動物病院に持っていくと原因解明しやすくなるわ!

日常生活での健康チェックと役立つアイテム

健康チェック方法

日々の生活の中で、意識的に猫ちゃんの健康状態をチェックする習慣をつけましょう。特別な道具がなくても簡単にチェックできますよ。

チェックするポイント!
目・耳・鼻目ヤニはたくさん出てきていませんか?結膜炎や、風邪を引くとこの状態になりやすいです。
耳の中は汚れていませんか?耳ダニや、外耳炎の可能性が!
ずっと鼻は乾燥していませんか?脱水症状、猫風邪などいろんな病気に繋がります。
歯・歯茎口臭がひどいと感じたりしませんか?歯周病の可能性が!
歯茎が赤くなっていませんか?
毛・皮膚毛ヅヤが悪い、毛玉がたくさんできている、脱毛はしていませんか?皮膚病の可能性があります。
皮膚に赤みや、しこりはありませんか?皮膚病、ケガなどが考えられます。
関節の動き(歩き方)階段の上り下りを嫌がったりしていませんか?関節炎などの病気のサインかも。
歩き方がおかしくありませんか?
ジャンプの高さが落ちてきていませんか?

チェックに役立つアイテム

ペット用体重計

正確な体重測定のためにあると便利です。というよりも、ないと不調に気づきにくいのでできれば一つ持っておきましょう。

動物用直腸体温計

体調が悪い時に、正確な体温を測るために役立ちます。ただし、嫌がる場合は無理強いせず、動物病院で相談してください。

ペットカメラ

意外と飼い主がいない時のほうが自然な姿が見られるので、そのためのカメラですね。留守中の猫ちゃんの様子(活動量、睡眠時間、トイレの回数など)を遠隔で確認でき、異変の早期発見に繋がります。

カメラは何でもOKですが、猫田助ではATOMのカメラを使っています。画質もキレイで良いですね。

高齢猫ちゃんとのスキンシップは、健康チェックにも繋がるよ。

くろにゃーこ

高齢猫だと自己判断は危険だから、おかしいなって思ったらすぐ病院行くといいわよ〜。

高齢猫の病院通いと医療費の備え

猫田助

高齢の猫って、やっぱり病院に行く回数が増えるのかい?金もかかるって聞くし、どう備えたらいいのか、詳しく教えてくれよ!

高齢の猫ちゃんと暮らす上で、どうしても避けて通れないのが、病院へ行く機会が増える可能性です。

年齢を重ねると、人間と同じように様々な病気のリスクが高まるんですよね。ここからは、高齢猫ちゃんによく見られる病気や病院通いの実態、そして大切な医療費の備え方について解説していきますね。

高齢猫がかかりやすい病気と病院通いの実態

高齢猫ちゃんは、見た目には元気そうに見えても、体の内側では様々な変化が起こっています。

定期的な健康チェックはもちろん、何か異変を感じたらすぐに病院へ連れて行ってあげることが重要ですね。

猫がよくかかる病気の割合

高齢猫で最も多いのが、腎臓病です。初期は症状が出にくいので分かりにくいのですが、多飲多尿や、食欲不振、体重減少がサインとなります。

また、関節炎も出やすくなってきます。動きが鈍くなってきたり、ジャンプをしなくなったり、段差を避けたりするのがサインとなりますね。

これらの病気は、早期に発見して治療を開始することで、進行を遅らせたり、症状をコントロールしたりすることが可能です。

そのため、若い頃よりも病院へ行く回数が増える傾向にあることを理解しておきましょう。

にゃんち

僕たち猫は体調不良を隠すのが得意なんだよね…。早期発見しづらいから日頃からよく見ていて欲しいかな…。

るり

定期検診に行くのも良いかもしれないな。

高齢猫の医療費とその備え方

高齢猫ちゃんの医療費ってどのくらいかかる?

高齢猫ちゃんの治療は、長期にわたったり、専門的な処置が必要になったりすることで、医療費が高額になる可能性があります。

いざという時に慌てないよう、しっかり備えておくことが大切ですね。

医療費の目安
定期検診
(半年に一回)
5,000〜15,000円
(検査内容による)
慢性疾患の通院
(月1回〜)
3,000円~10,000円
(診察料、薬代など)
手術が必要な場合数万円~数十万円
(病気の種類や内容による)
長期的な投薬や療法食数千円~1万円以上 / 月

これらの費用はあくまで目安であり、病気の種類や進行度合い、治療方法、通院頻度などによって大きく変動します。

例えば、知り合いの方では8歳の野良猫を拾ったのですが、2年後に病気を患ってから注射を打つようになり、毎月1万円の治療代がかかっているようです。

逆にまったく病気にならず、そのまま天寿を全うする猫ちゃんもいます。この見極めはとても難しいでしょう。

どうやって備えたら良い?

猫田助がオススメしているのはペット貯蓄です。

しかし、高齢猫ちゃんの場合、貯蓄が済む前に高額な医療費がかかってしまう可能性もあるので、不安な場合はペット保険という手もあり得るかなと思います。

猫貯蓄と猫保険はどっちが良い?
若い頃から貯めていれば良いが、高齢猫になってから貯め始めた場合は貯蓄が間に合わない。

今回の質問者の方がどのくらいお金を貯蓄できているのか?という内容までは測れなかったのですが、基本的には30万円ほど備えておけばひとまず安心かと思います。

その金額はすぐには用意できないという場合、保険に入るのは賢い選択です。

ただし、高齢猫はリスクも多いので、もちろん保険料も高めな点や、高齢過ぎるとペット保険そのものに入れない(8歳や、11歳がボーダーライン)点は注意しましょう。

他にも保険は予防医療には使えないので、定期検診が実費になる点は注意してください。

万が一の時に頼れる先を作っておく

質問者さんのように高齢の方が保護猫を迎えいれたい場合、相談先や、自分に万が一があった時にお世話をしてくれる人を見つけておくのも大切です。

基本的には猫のほうが早く亡くなるケースは多いのですが、自分自身が入院したり、施設に入ってしまって面倒を見きれなくなって、里親に出すしかなくなったという相談をたくさんもらいます。

そのようなことが起こらないように気をつけながら迎え入れて欲しいと思います。

ロプ

ペット保険を選ぶ際は、高齢猫の加入条件をよくチェックすることが大切よ。

めいさ

高齢猫の継続料金は隠れていて見えないことが多いのよ!問い合わせしてでも確認しなさい!

高齢猫とのコミュニケーションと心のケア

猫田助

年とった猫との付き合い方って、若い頃とは変わってくるのかい?心のケアも大事だって聞くし、どうしてやればいいんだ?

高齢の猫ちゃんとの暮らしでは、体のケアと同じくらい、心のケアとコミュニケーションが大切になります。

年齢を重ねることで、性格や行動に変化が見られることもあり、その変化に寄り添うことで、より深い絆を築くことができるでしょう。

高齢猫の心に寄り添うコミュニケーション

高齢猫ちゃんは、その子によって様々な心の変化を見せることがあります。

今まで撫でさせてくれなかったのに、急に撫でさせてくれるようになったりというケースも結構多くなるんです。安心感を求める気持ちや、体が思うように動かなくなったことによるものかもしれません。

今までとは違う猫ちゃんの様子を理解し、そのペースに合わせて接してあげることが重要ですね。

若い猫とは違って、おもちゃには無反応になる子が多いので、接し方は臆病な猫と接する時と同じで、基本に忠実に。無理に触ったりせず、ゆったりと時間をかけて一緒にいるというのが大事です。

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ゆったりとした性格に段々なっていくんだね。

ハルヤマ

噛むことも少なくなるみたいだよ〜。

毎日の触れ合いを通じた健康と心のケア

高齢猫ちゃんは、自分で体をきれいに保つ『毛づくろいの能力が低下することがあります。そのため、飼い主さんがお手伝いしてあげることで、健康維持にも繋がり、大切なコミュニケーションの時間にもなりますよ。

吐く猫
うまく毛玉が吐けなくなるのも高齢猫ならではの現象。

ブラッシングをしよう

自分で毛づくろいが十分にできなくなると、毛玉ができやすくなったり、皮膚トラブルの原因になってしまいます。

毎日優しくブラッシングしてあげることで、抜け毛を取り除き、皮膚の血行を促進できるので、健康維持には大切です。

毛玉の塊
一匹の猫から毎日このくらい毛が抜けたりする。

猫田助では、デザイン性よりもごっそり取れるタイプのコームを使っています。このコームは少し高いのですが、ビックリするほど取れますし、横に毛が広がらなくて、お掃除が楽なのが良いですね。

必要があれば部分的にシャンプーをしよう

高齢猫ちゃんになると、排泄に失敗することが多くなって、お尻周りなどが汚れやすくなります。温かいタオルで拭いてあげたり、必要であれば部分的にシャンプーをしてあげましょう。

清潔に保つことで、皮膚炎などのトラブルを防ぎ、猫ちゃんも快適に過ごせますよ。

猫田助では、動物病院でも使われるフジタ製薬のシャンプーか、洗えない子はLionの水のいらない泡リンスインシャンプーをオススメしています。

ローズ

ブラッシングの時間は、体の異変(しこり、傷、フケなど)に気づく良い機会よ。

くろにゃーこ

猫ちゃんとの大切なスキンシップの時間にもなるわよ〜。

高齢猫は難しい面もあるけど、穏やかに過ごしたい方にオススメ

そいじゃあ、今回のまとめだぜ!
まとめ
  • 基本的なしつけが終わっていたり、穏やかになっているなど高齢猫にも魅力がある
  • 高齢猫は病気になりやすいので、日々の細やかな観察が必要。
  • 高齢猫は通院回数が増える傾向がある
  • 高齢猫は医療費が高くなる年齢。不安があるならペット保険もアリ
  • ブラッシングなどを通じて体をケアするとともに、心のケアも大切に

高齢猫ちゃんは穏やかな子が多いから飼いやすいよ。

くろにゃーこ

医療費はかかる可能性が高いから、そこだけは計画的に〜って感じね〜。

にゃんち

僕もいつかは高齢に…どんな猫でも飼うなら避けては通れない道だよね…。

るり

結局は愛だと思うぞ。合うヤツがいたら可愛がってくれよな。

高齢猫ちゃんとの暮らしは、費用面や健康面での責任も伴いますが、癒やしは若い猫ちゃん以上!

若い猫ちゃんは遊んだり、噛んだり、家の中をボロボロにしてしまったりと課題も多くなります。でも、高齢猫ちゃんはそういうトラブルはほとんどありません。

心穏やかに過ごしたい。自分も高齢だからこそ、人生の終盤を共に過ごすかけがえのないパートナーとなってくれるかと思います。ぜひ高齢猫ちゃんのお迎え、検討してみてくださいね!

それでは猫田助、完了!

他にも猫の病気についてまとめているので、ぜひご覧ください。

他にも猫のペット保険についてまとめているので、ぜひご覧ください。

高齢猫の飼い方

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